父親を想う　①

こんにちは、カウンセラーmichicoです。

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ずっと、私は父親に対してのコンプレックスがあると自覚していました。

以前の私が想う、父へのコンプレックスとは

大好きな気持ちと、大嫌いな気持ちが交互に絡み合っていて

複雑な気持ちであったのです。

会社勤めをし始めても、結婚をしても、父と２人で食事へ行ったり

２人で山登りをしたりしていました。

会社に入って、

仲間に「今日父とこれから２人で食事に行くから・・」

というと

「えぇ～また？２人だけで？何話すの？」ってよく言われていました。

２人で話す事は、母のことであったり、会社の事であったり、他愛のない話です。

そして、行く先は決まって、千里阪急ホテルでした。

ロビーで待ち合わせをして、そして食事をします。

父は、綺麗で静かな場所を好みます。

しばらく思い出せずにいた事がありました。

結婚する前だったのか？離婚してからだったのか？・・・・

父から、こんな男性を選びなさいといわれた３つの条件があるんです。

確か土曜日の午後でした。

正面に２人向かい合って座って

私の左側に窓

お天気が良く日差しが差し込んでいました。

ランチを食べながら・・・

ビールを片手に、あの笑顔の父・・・

服装もいつも決まって

黒か濃紺のスーツに、白いワイシャツ、無地のネクタイ。

そして、仁丹の匂いと、新札の匂い。

新札の匂いって？

私もずっと、仁丹の匂いと、あと何の香りであるのか？わからずにいました。

大人になって・・・

お札を数えていた時、フッと感じたその香りが父の香りだ！と気付いたんです。

そうだったんだ！お札の匂いだったんだ！

だから、今でもお札の香りがした時には、私は父を思い出します。

それもそのはず、父は銀行員だったんです。

そして、父はいいました。

男性の選ぶときは・・・・

①健康である人

②仕事を真面目にする人

③資産のある人

優しい人だとか、収入のいい人だとかそんな表面的なことではないんですね。

資産がある人という点が、行員らしいなと思います。

銀行員というのは、お金を貸すところですよね。

だから、お金をかしてもちゃんと返してもらえるのか？を評価するんですね。

その評価基準だったのではないかと、推測します。

また、私が小学生の頃

毎日毎日一緒にしていたことがあります。

オセロゲームです。

白黒の表裏の丸版をコマとして、同じ色で挟むことでその色に変えていくゲームです。

勝利は単純で、白か黒多い色の勝ち。

父が買ってきて、やり始めたのです。

毎晩です。

毎晩１回　２・３回とします。

そして必ず勝敗をノートに記載します。

あのノートはどうしたのかなぁ？

季節は冬の対戦が最も楽しみがありました。

我が家は、セントラルヒーティングをしていて、

冬には各ヒータから暖かい風が吹き出していました。

オセロでの勝者は、必ずヒータの真ん前に座ることができます。

敗者は風下です。

父とのゲームでは、大概私が敗者でした。

でも、父のゲームのやり方を目でみて真似て、負けても負けてもやり続けました。

そして、父の気が緩んだ時には、勝者になる時があるのです！

やった～！！っと、大踊りして、いつも鎮座している風上に座ることが出来るのです。

それは、それは嬉しくてもう大笑いです。

父も、あれ？ミスったなぁ～と大笑いです。

そのお陰で私は、同じ年の仲間とオセロゲームをすると

容易く勝者になれました。

毎日　毎日　何回も　何回も　手の打ち方を工夫していたのですから。

その時も、父の大きな笑顔。

私の大きな笑い声。

暖かい部屋。

思い起こせば、私は心から父に愛されていたと感じます。

何故私がこの両親を選んだのか？

以前のブログにも書いていますが、

私をちゃんと育ててくれると思ったからなんです。

そして、それは本当でした。

私は、守られ、育まれたんですね。

なぜ？あんなに父に反抗的であったのか？

何故父を許せない！と思ったのかと

今なら思います。